K568開発経緯と特徴 樹幹埋設による安全な樹勢回復 (1)

弊社の基盤となる製品「K568」

K568P モリブデン樹幹埋設

製品開発までの経緯についてです。

弊社独自で*微量要素ミネラルの定量分析*を行うため、各地のマツ針葉の元素を分析したところ、窒素の同化に重要な役割を果たすモリブデンの検出値が0という針葉サンプルが全体の3分の1ほどでした。

サンプルデータの一部です。

モリブデン欠乏データサンプル(全国の松の分析値)

モリブデン欠乏データサンプル(全国の松の分析値)

 

数々のサンプルデータの分析値から着目した点は、

「衰退が始まっている樹木では、葉内のモリブデン濃度が著しく低下している」

「モリブデンは植物の必須元素であり、植物の窒素代謝に大きくかかわっている重要な元素である」

「酸性雨がふりそそぐ土壌(硫酸過多)と酸度の影響で、モリブデンが欠乏しやすくなっている」

ということでした。

このことをふまえて、

「欠乏」と「過剰」となる成分元素と樹木との関係をさらに進めました。

特に、樹木の代謝に必須とされることを解析してみると

「モリブデンは土壌酸性で不溶性になり、根から吸収されなくなる」

「酸性土壌では、モリブデン欠乏が出やすい」

「モリブデンは根周辺の菌にも必要な元素である」ことを確認。

樹木内のモリブデンの必要量の欠乏改善をさらなるテーマとしました。

TCA回路

(つづく)

微量要素ミネラルの定量分析、および製品開発にご協力いただきました。

(財)かがわ産業支援財団創業ベンチャースタートアップ支援事業

(財)かがわ産業支援財団 高温高圧流体技術研究所