シマトネリコに関するお問合せ

お客様より。

「庭のソテツや他の木は元気(もみじやケヤキ)ですが、2年前に移植したシマトネリコが元気がないです。最初の年は夏に葉っぱが萎れたりして・・半日くらい潅水してやったりして復活させてますが、家の木々のなかで一番ひ弱なので、何かしてあげられないかと思っていたところです。 対処方法を教えてください。」とのご質問がありました。

【弊社技術者からの回答】

お手元にあったピートモスをまずは、使用されたようですので、その後について回答をいたしました。

〇考察<水不足と肥料不足>

  • 水の補給・・・アプローチ沿いからピートモスを混ぜられたあたりを囲むように、土手を作って水がたまるように多めにあげてください。乾いて1時間ほどして酸度をみてください。
  • 酸性肥料追加(酸性化肥料の役目、(硫酸化合物、塩酸化合物、硝酸化合物、炭酸化合物など)酸と化合して、アルカリ分陽イオンが離れて、酸のイオンが残り土が酸性化するもの。
  • 根元や木の環境をみて・・・乾燥気味な場合は、樹の渇きで、葉では、気孔閉口して水分保護をするが、高温、多光時にCO2呼吸は止められ、反面、葉内で、活性酸素が増加し、強い酸化で、葉緑体は変質して黄白化、新梢が枯れる。(これが光障害のマツ枯れなどの原因。)
  • 光合成の為の光が過剰になった時、細胞が自己崩壊する。これは、高温季でも、低温季でも起こり黄化現象を発症する。このトネリコも水不足、肥料不足、と強光、高温、適切な植栽でないことの障害では。
  • 酸度もチェックしていただき、PH7.0は、浸透圧が働かないので、水分上昇の低下は、葉の蒸散も低下する。このことは、気孔閉鎖していることと細胞連結も劣化していることを示す。

〇提案

まずは株元の土手づくりと水分補給・肥料追加をお試しください。

・肥料欠乏と思います。

・活性剤のような製品をたすと瞬間的に元気になりますが、またもとにもどると思われます。

・他に移植時の根切り口からさいきん細菌を吸収した時も劣勢化してくることもあります。

・葉の状態が悪いこと、新梢枯れなどは、細胞間結合がゆるいと、全体的にメリハリを失います。

・今回提案する肥料を施肥しても健全化しない時は、病害虫症も考えますが、葉緑体が色が薄い、奇形、枝先枯れなどでは、やはり、肥料欠乏と考えます。シマトネリコは貪欲な木なので、健全な時は、葉がもっと光沢がでて、剛健、葉の厚みも出て、光合成が順調となります。

・今回の成分を与えてあげても、戻らない場合はまたご相談ください。

 

【施肥のご提案】

①「庭木のツチトコ」80gを12リットルの水に(一般のバケツ2杯)まぜて葉張りの下あたりにまく

②「庭木元気」400gを葉張りの下にまく、埋める

③「庭木健育」6gを2リットルの水に溶かして、葉張りの下あたりにまく

(①〜③同時に施肥されて構いません)

*「庭木のツチトコ」「庭木元気」はブルーの部分に10cmほどの穴を掘って埋める方法もありま*。

 

木の株元での施工方法

 

固めだった根元の土を少しふかふかにされたのち、水分補給と弊社製品肥料を与えられた結果、樹勢が回復したそうです。

シマトネリコ

 

 

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